大林宣彦監督作品「時をかける少女」あらすじ・感想
大林宣彦監督作品「時をかける少女」あらすじ・感想
大林宣彦監督が亡くなられましたね。
ああ、好きな監督だったから残念です。
独特な感性がスパークしてて、一風変わったアングルとか映像美をすごく意識されているような監督で、ちょっとサイコっぽさも滲み出る感じが好きでした。
そして大林監督の代表作といえば「時をかける少女」ですね。
私はアニメの方の世代なので大林監督版の時かけはアニメを見た後に観賞しました。
正直言って、なんじゃこりゃ!?というシーンもあるものの何故か頭から離れない。
そんな不思議な映画でした。まずはあらすじからどうぞ。
(あらすじ)
女子高生の和子は、理科の実験室にあった白い液体の匂いを嗅いだ途端、意識を失って倒れてしまう。それ以来、時間の感覚が狂ったように感じる体験をした彼女は、クラスメートの吾朗に相談するが、一時的な超能力だとなだめられて…。
(感想)
この白い液体・・・というのが肝ですね。少女、白い液体・・・さて何を連想するでしょう笑
そしてそのにおいを嗅いでから意識を失うようになり、タイムリープするわけです。
はっきり言って、何か性を感じさせるようなものですね。ラベンダーの香り、白い液体、幼馴染の男たち・・・。
そういう視点から観る場合とアイドル映画として楽しむ感覚で見る場合では、まったく違う映画になりそう。
その白い液体・・・を嗅いで和子はタイムリープするようになり、地震や火事を予知するようになる。
深町にそのことを相談する。
二人は急接近。
でも小さい頃に自分をかばってくれた時に出来た手の傷がない深町にはない。
深町くん、あんた誰よ?的な展開となる。
深町と思っていたけど、あれは五朗との記憶なのであった・・・。
なんやかんやあり、崖で「深町くーーーん」とか叫ぶ。
なんだこのシーン・・・。作り物感はんぱねえ・・・。でもその安っぽさがSFっぽさを醸し出しているともいえる。
最終的に深町くんは未来から来たので帰らなきゃいけない。
「時の亡者になってはいけないよ」
「土曜日の実験室!」と深く念じるんだ!
和子は元に戻る。
でも、深町とはもう会えないというのが切ないね。アニメ版では千昭がこの深町の役割をしているわけだ。
せつねえ・・。
終わり方も感慨深い終わり方だった。