大林宣彦監督作品「時をかける少女」あらすじ・感想
大林宣彦監督作品「時をかける少女」あらすじ・感想
大林宣彦監督が亡くなられましたね。
ああ、好きな監督だったから残念です。
独特な感性がスパークしてて、一風変わったアングルとか映像美をすごく意識されているような監督で、ちょっとサイコっぽさも滲み出る感じが好きでした。
そして大林監督の代表作といえば「時をかける少女」ですね。
私はアニメの方の世代なので大林監督版の時かけはアニメを見た後に観賞しました。
正直言って、なんじゃこりゃ!?というシーンもあるものの何故か頭から離れない。
そんな不思議な映画でした。まずはあらすじからどうぞ。
(あらすじ)
女子高生の和子は、理科の実験室にあった白い液体の匂いを嗅いだ途端、意識を失って倒れてしまう。それ以来、時間の感覚が狂ったように感じる体験をした彼女は、クラスメートの吾朗に相談するが、一時的な超能力だとなだめられて…。
(感想)
この白い液体・・・というのが肝ですね。少女、白い液体・・・さて何を連想するでしょう笑
そしてそのにおいを嗅いでから意識を失うようになり、タイムリープするわけです。
はっきり言って、何か性を感じさせるようなものですね。ラベンダーの香り、白い液体、幼馴染の男たち・・・。
そういう視点から観る場合とアイドル映画として楽しむ感覚で見る場合では、まったく違う映画になりそう。
その白い液体・・・を嗅いで和子はタイムリープするようになり、地震や火事を予知するようになる。
深町にそのことを相談する。
二人は急接近。
でも小さい頃に自分をかばってくれた時に出来た手の傷がない深町にはない。
深町くん、あんた誰よ?的な展開となる。
深町と思っていたけど、あれは五朗との記憶なのであった・・・。
なんやかんやあり、崖で「深町くーーーん」とか叫ぶ。
なんだこのシーン・・・。作り物感はんぱねえ・・・。でもその安っぽさがSFっぽさを醸し出しているともいえる。
最終的に深町くんは未来から来たので帰らなきゃいけない。
「時の亡者になってはいけないよ」
「土曜日の実験室!」と深く念じるんだ!
和子は元に戻る。
でも、深町とはもう会えないというのが切ないね。アニメ版では千昭がこの深町の役割をしているわけだ。
せつねえ・・。
終わり方も感慨深い終わり方だった。
【鬱・パニック障害】一年半・メガビタミン療法を実践した感想・効果
まず、メガビタミン療法とはオーソモレキュラー医学から実践として派生した、栄養摂取基準で推奨される量より数倍多くビタミンやミネラルを摂取する療法のことである(Wikipediaより一部抜粋)
今、実践的で有効的な治療法として注目されているメガビタミン療法。
このメガビタミン療法を昨今広めた医師と言えば、精神科医の藤川徳美先生ではないでしょうか。
ここ数年でこのような本を出版されています。
一部を紹介。
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今まで鬱やパニック障害の治療法と言えば、認知行動療法が主流だったわけですが、私には効果がなくて困り果てていたところにこの本に出会いました。
読んだ感想は衝撃!!!まさか質的な栄養失調が原因だったとは・・・。今まで病院で貰っていた薬は何だったんだ?という感じ・・・。
とにかく後悔してる場合じゃない。これで確実に「治る」と確信した私はさっそく本に書いてある通りに実践。
それから一年半、本当に鬱やパニック障害に効果はあったのか?
実際どうなの?ということを書いていきたいと思います。
目次
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鬱とパニック障害の効果は?
私が鬱とパニック障害を発症したのは、確か十年前になると思います。
つまり十年来のたんぱく質不足ということです。
今までの分を取り戻すには一年~二年はかかると言われていますが、プロテインを20g×2の一日分飲めない人はもっとかかるようです。
私の場合、最初から飲める人でした。
毎日、朝夕にプロテイン20g&ATPセット&鉄サプリ&ナイアシン
そして、高たんぱく食+低糖質
これが鬱とパニック障害に効くセットメニューとなっています。(詳しくは本を読めば分かります)
実践してから半年後、徐々に息苦しさや動悸、予期不安は和らいでいきました。
高速、美容院、歯医者など密閉空間になると息苦しさと動悸が激しくなって、ふわ~~と意識が朦朧とするような感じに見舞われていたのですが、今では高速に乗れるし、美容院も歯医者も息苦しさが出ることはなくなってきています。
よく試して完治した方が言われていることですが、「あの息苦しさはなんだったの?」というくらい軽い症状になりました。
私の場合、まだ少しの予期不安が残っていたり、少し苦しいかな?という感じはあるので完璧にとは言えませんが、あと一年もすれば完治するでしょう。もちろん、薬はもう飲んでいません。患者に真摯に向き合ってくれなかった病院ともオサラバです。
そして鬱の方は生理前に少しあるくらい。ナイアシンを増量して500mg×3くらい飲めるようになればきっと鬱ともオサラバ出来る日が来る気がしています。
いや、絶対に来る!!
そう思えるくらいポジティブになれました。
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その他の効果
嬉しいのが、鬱とパニックだけ症状が軽くなったのではなく、他にも効果ありました!
まずはPMS、女性ならあるあるな症状。
イライラ、腰痛、頭痛など。
私もあったんですが腰痛がもう、かなり和らぎました!前は痛め止めのバファ○ンを飲んで誤魔化していたのですが、今はいらないくらいの軽い痛みで済んでいます。
生理の量も安定して、前はどろっとした経血もさらっとしています。
そして、肩こりも改善。
とにかく肩が異常に凝って、ドクターショッピングしていた私ですがビタミンCの効果で血液がさらさらになったからか、乳酸が溜らない体質へと変化し、肩がめっちゃ楽になりました!
何を試してもダメで、マッサージ機も買ったのに安価なサプリで治るとはね・・・。
早く試せば良かったというか、早く知りたかった!!!!
これもメガビタミン療法と出会った人たちがよく言われてますけどね。
本当もっと早く出会えていれば人生違ったのにな~なんて思ったりしますが、今出会えたんだから結果オーライ。これからの人生は今まで苦しんだ分、明るく生きて行きましょう!
しかし、改善するまでの道のりは山あり谷あり
良い事もたくさんあったのですが、症状が軽くなるまでにはとにかく色々とあって大丈夫なの?ほんとに治るの?と疑心暗鬼になる時期もありました。
始めた当初はやっぱり体が高たんぱく質&高ビタミンに慣れていないせいか、気持ち悪くなったり、吐いたり、体調の改善が見えない。
治ってるのか?もっとひどくなっている気がするぞ・・・?まだ治らないのか?
と、焦る気持ちとは裏腹に効果がなかなか出ませんでした・・・。
それでも本やメガビタミン療法の口コミなどを参考に、「これしかない」そう思った私は地味に、一歩一歩進むことを決意。
吐けば、一歩下がって、サプリの量を調整する。そして徐々に量を増やす。
胃が気持ち悪い時はプロテインを半分にしてみるなど、試行錯誤を繰り返しました。
地道に暗いトンネルを進んだ結果、一筋の光が見えて来た!
「もう苦しくないぞ・・・!?」いつの間にやら車で高速に乗れている自分がいた。
怖くないし、動悸もない。
やっと普通を手に入れることが出来たのでした。普通って幸せな事だったんだなあ・・・。
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まとめ
やって良かったメガビタミン療法!
賛否両論あるようですが、私は実践して効果もあってすごく助かりました。
どうしたらいいのか暗闇の中にいた過去の自分にタイムマシーンを使って行けるとしたら、「これだよ、この本を読め!」と教えてあげたいですね。
鬱やパニック障害で苦しんでいる方。またはその家族には是非、読んでそして実践していただきたいです。
藤川先生の本は鬱やパニック障害以外にも、アルツハイマー型認知症やアトピー、過食症などの症例を載せた本もあります。詳しくは本を読んだ方が早いです。
ここから購入出来ますよ。
↓
参考にしてみて下さいね。
【映画感想】ブルーラグーン~恋の目覚め~【ネタバレあり】
【映画感想】ブルーラグーン~恋の目覚め~【ネタバレあり】
今回はずっと気になっていた<U-NEXT> で常にランキング上位の『ブルーラグーン~恋の目覚め』を鑑賞した感想を書いていきます。
これ数年前の作品なのに上位なんですよね。なんでだろう?面白いのかな?
あんまり面白そうな感じには見えないんだけど、すごく人気の作品だったようです。
では、さっそくあらすじからご紹介!以下、ネタバレありです。
目次
あらすじ
感想
まとめ
あらすじ
修学旅行でトリニダードに旅立った優等生のエマ。
南国の陽気を楽しんだその夜、仲間たちに誘われこっそり船上パーティで羽目をはずしているとそこに警察の監視船が。
不良少年のディーンに促され、あわてて海上に浮かぶ救命ボートに隠れるエマ。しかし船はふたりを置き去り走り去ってしまう。
数日の漂流生活の後、無人島に辿り着いた2人。まだあどけなさの残る少年少女は、
たったふたりで自然の脅威と戦いながら、躰の奥底に眠る愛の疼きにも目覚めてゆく…。内容(「キネマ旬報社」データベースより)
感想
ラブストーリーにありがちな優等生な少女と不良少年の恋の目覚めの物語。
でも少し設定が面白くて、無人島でラブストーリーが展開されていく!っていうのがいかにも海外の映画っぽいよね。
日本だと地味になりがちなラブストーリー。やっても高校教師とその生徒・・・。みたいなのが最近の型かな。
ちょっと小さな枠での恋物語が多いけど、この映画は派手に無人島!さすが予算あるな~。(しらんけど)
ヤフー映画の感想とかでも結構、厳しめな感想だったけど私は面白かったよ!
多分ね、小難しい映画好きにしてみれば「ふっ、こんなのエンタメ性だけのまやかしさ」って思う映画かもしれない。
エロあり、恋あり、美男美女!ですからね。
ぶっちゃけ、ちょっとおかしな部分もあるし、展開が無理めな感じもある。
けど、やっぱりいいよね。エロと恋と美男美女!!!笑
これは人間の本質をついてくるエンタメ性満載の映画だと思ったよ。
エマは真面目で可愛い、そしてセクシー。みんなからの人気者。
不良少年のディーンはイケメンで一匹狼。なんだけ気になってる様子の二人。
そんな二人が無人島に漂流、もうおっぱじめるしかないでしょ!笑
こんな若い二人を無人島に置き去りにしちゃったら、恋、目覚めちゃうでしょ!
しっかり視聴者の期待に応えてくれる映画です。
それにディーンが何故孤立して、「理由なき反抗」をしているのかもしっかりと描かれていました。
最後は無人島から脱出するんですけど、その後も二人はすれ違いまくるんですよ。
ここがいいね。このすれ違いシーンは盛り上がるわ。
無人島は何もないけど、心が満たされていたエマだったのに、戻ると人気者になってディーンとなかなか話せないわけだ。
その後、二人はどうなるのか、実際に観賞して見た方がラストは「じーん」と来ると思います。
トレンディか!ってツッコミは入れたくはなったけどね笑
まとめ
私的に見て損はない映画でしたね。
これぞ娯楽映画!って感じ。一応テーマもあるんだよね。「資本主義のバカヤロー!」的な?違うか。無人島にはあって、近代文明にはないもの・・・。それは何か・・・という深い問いも隠れていたり?
けど、それを全面に押し込んでくる映画ではないから、見やすいと思います。
とにかくラブストーリーが好きな人は絶対に見た方がいい。
ディーンの筋肉美も見どころでしょう。
今は外出禁止されているので、自宅で映画を鑑賞して気分を上げよう!
【WELEDA】ホワイトバーチボディオイルを使ってみた感想【目指せ美尻】
【WELEDA】ホワイトバーチボディオイルを使ってみた感想【目指せ美尻】
最近、「おしりのぼこぼこが気になるな~」とお風呂上りに鏡で見て気にしていて、なんとか綺麗な美尻にならないものかと思い立って、ネットでいい感じのオイルを探してたんです。
で、評価と口コミが良いものを見つけました!
ホワイトバーチボディオイルというマッサージオイルです。
これです!
↓
ローズ系や柑橘系と色んな匂いもあって、肩こり専用、首のライン専用、ボディの乾燥専用などのものがあった。
オーガニックコスメなので体にも優しいという。
私はボディラインを絞りたいので(特に尻)、グレープフルーツの香りのものを購入。
これが一番人気らしい。
その使ってみた感想&ボコボコのお尻はどうなったのか?
などを書いていこうと思います。
- 感想・ボコボコお尻はどうなった?
- 良い点・改善して欲しい点
- まとめ
- 感想・ボコボコお尻はどうなった?
さっそく家に届いて開封。香りはグレープフルーツのさわやかな匂いで甘ったるさなし、めっちゃ好み。リラックス効果も期待できる。
そしてポンプ式なので出過ぎないのもいい。お風呂上りに一、二回プッシュして適量を手に取り肌のあたたかさにしてからボディに塗り込んでみる。
結構、オイルはさらさらとして伸びは良し。
お尻だけじゃなくて脚にもぬりぬり・・・。
マッサージしながら使えるのがオイルならではの良さなんですよね。クリームタイプよりも指が滑りやすくて、満遍なく気持ち良くマッサージ出来る。
使用直後は脚がオイルでつやつやしている。雑誌で良くみるモデルさんの綺麗な脚っぽい。
翌日、塗った脚やお尻を触ってみるとすべすべとした肌触り!おお、これはいい感じ。
ただ、一回でボコボコは消えてはいませんでした。残念。
でもこういうのは続けてマッサージしないと効果が出ない。(当たり前)
ボコボコのお尻を綺麗にするため、マッサージしながらセルライトを潰すようにぬりぬり。結構、腕が疲れるぞ・・・。でも憧れの美尻のためじゃ・・・がんばれ俺!
- 良い点・改善して欲しい点
使用、二週間程度が経過。
良かった点は乾燥しなくなったこと!お風呂上りはカサカサしてたけど、ホワイトバーチボディオイルを塗るようになってからは、しっかり潤いが保たれています。
普通のオイルよりも塗りやすいから、いつの間にか脚の浮腫みも解消されていてすっきりとした印象に。
そんな時に友人と食事をする約束をしていて、たまたま肌が乾燥するよねって話になり、私が最近の美容情報として、ホワイトバーチボディオイルを使っていると脚をチラ見せしたんだけど・・・。
友人からは「すごい、脚綺麗だね」と褒められた。やった!すごい嬉しかった。
当然、調子に乗りまくってその日の夜も多めにオイルをプッチュ、ぬりぬりしました。
ただ、お尻の方のぼこぼこは心なしか、凹凸がなくなってきているような気がしないでもないけど、私が目指す綺麗な美尻にはなっていない。
このオイルを使ってプロに任せれば綺麗になりそう・・・。ちょっと自分ではお尻のマッサージは大変だと思った。
なので、今のところ改善点としては、マッサージ師もセットで家に届けて欲しいというところだろうか。(無茶だ)
- まとめ
何はともあれ、続けて使用することで効果はさらに出るようだ。
私のボコボコのお尻も根気よくマッサージすることで、美尻に近づけるかどうかこれからも続けて行きたいと思う。
何より、自分を癒す目的としてオイルでスペシャルマッサージをするというお風呂上りの時間は、体にも心にもいい。「自分、おつかれさま」と声を掛けながら自分に感謝し、癒すための一本として持っていて損はないと思う。
購入は【こちら】 の公式ページから出来ます。ホームページからは定期購入も出来るので、いちいちオイルがなくなってから購入するのがめんどうだという方は定期購入がおすすめ。
もちろん、試しに一本というのもいい。気になったら是非、検討してみて!
【エピソード】毒親の対処法~長い冷戦の終結~【毒親育ち】
【エピソード】毒親の対処法~長い冷戦の終結~【毒親育ち】
毒親と一言で言っても、ネグレクトや虐待なの犯罪レベルのものから、過干渉や親が異常にヒステリックなど千差万別。
私の場合は、母親がヒステリックで父親は癇癪持ちで威圧的。
機能不全家族に近い環境でした。
とにかく幼少期は、息苦しさと拠り所のなさを感じて不安で孤独な日々を過ごしていた記憶があります。
この記事では、私が毒親からの呪縛をどのようにして解放していったかを書いていきたいと思います。
目次
- 今だから分析できる毒親の言動
- 親も愛情に飢えていた
- 感情の爆発
- それから・・・
- まとめ
- 今だから分析できる毒親の言動
・毒母
私の母親は自分の思い通りにならなければ、「悪い子」で自分の思い通りになれば「良い子」と言って褒めてくれる。
今もこういう教育をしている家庭はあるかもしれない。
けれど、こういう教育がいいはずがない。
何故なら子供は常に親の期待に添えるような100点満点のロボットではないからだ。
私の母親は、私が「悪い子」の時や、何かちょっとした気に入らない事があれば、
「あんたなんか生まれて来なければ・・・」
「あんたは拾った子供だ」
「施設に入れるぞ!」
「自衛隊へ入隊させる!」(小学生に)など。
子供が言う事を聞くようにするための「脅し文句」のようなものを使うのが癖だった。
こんな家庭よりも施設に入った方がマシだ!と思って、まだ幼稚園児だった私は「施設に入りたい」と言った記憶がある。
その時の母親は「施設に入ればあんたなんかやっていけない」「何処もあんたを入れてくれる場所なんてない」みたいな事を言っていたけど、本当に施設へ入れる気はなかったようだ。
今だから分かるけれど、母親は育児ノイローゼでストレスが溜り、ヒステリックを起こしていたように思う。
そのため、思い通りにならない私を「何処かおかしい」と言って、病院に連れていかれた事もある。
医師に母親は言った。
「この子、手を洗った後で手の匂いを嗅ぐんです」
今思えば「え?」って感じだけれど当時の母親は、「この子、絶対におかしい!」そう思って信じていた。
当時の母親の真相はこうだろう。
この子が普通じゃないことにすれば、私の教育は間違っていないと思える。
自分を肯定出来るはずだった。
しかし、医師は母親に対して「お母さん、あんまりストレスを溜めないで下さい」「こんなにいい子じゃないですか」と言って私の頭を撫でてくれたのを覚えている。
母親は帰りに「恥を掻いた」などと言って、カンカンに怒っていた。
医師の言葉は自分を肯定してくれるどころか、「お母さん、子供がおかしいんじゃなくて、あなたがおかしいんですよ」そう言っていたからだ。
プライドの高い母親はさぞかしムカついたことだろう。
・毒父
そんな母親のSOSは、もちろん父親には届かない。父親は癇癪持ち&自己中心的な人物で威圧的な態度を家族に取る傾向があった。
例えば、TVのチャンネルを変えようとしたら「これは俺が買ったTVだ!」
ソファーに座ろうと思ったら「これは俺が買ったソファーだ!」
この「俺が金を払ってるからすべては俺のもの」というジャイアン的な思考の持ち主だった。
今思えば子供がTVやソファーを買えるわけないのだから、父親が買って当たり前なのだけれど・・・。
どうやら会社では言いたい事が言えない父親にとって、威厳を保てるのはそこしかなかった。だから自分が買ったものに対してかなり執着しているようだった。
家族に対して優越感を感じられる魔法の言葉は以下の通り。
「俺が金を払っている!」
「俺が養ってやっている!」
「すべて俺が買ったもの!」
この言葉を唱えることで自尊心を保っていたのかもしれない。
- 親も愛情に飢えていた
もちろん、親にも子供時代があった。
それはとても良い環境で、自分を思いっきり表現して愛情いっぱいに育てられた家庭ではなかったということだ。
母親の兄弟は病気がちで母は両親から愛情を受け取れない環境だった。
父親の幼少期は今で言うネグレクトの家庭だった。
母も父も「愛に飢えていた」子供時代だったと言えるだろう。
こうして愛されて育った記憶がない二人は子供への接し方が下手で、子供のためを思ってしていることが実は自分のエゴであることが多い。
本人はそれすら気付いてはいないけど・・・。
きっと二人は結婚した時に、「良い家庭を築きたい」と願ったに違いない。誰も悪いようになりたいなんて思わないのだから。
それでも毒親になってしまったのは、子供時代に愛情を受けていないので、自分の子供にどう接していいのか分からず、いびつで、偏った思考を持ったままの「愛情」を向けてしまったためだろう。
そう思えば、毒も「愛」だったのかもしれない。
しかし毒親の連鎖はここで食い止める。
食い止めるべきなのだ・・・。そこで私が取った行動とは・・・。
- 感情の爆発
毒親育ちの私は当然、人としての心が上手く機能しなくなっていた。
親に反抗すれば家から閉め出されてしまう。
居場所がない不安感と孤独。
そして徐々にこう思うようになる。
私が間違っているのかもしれない・・・。
だったら自分さえ我慢したらうまくいくのか・・・?
そう考えた私は自分の感情を押し込めて、所謂「ピエロ」を演じ始めていた。
学校でも家庭でもピエロという役割を演じることで、自分の感情を殺しバカになれる。
バカを演じて、みんなが笑えば「私は必要とされている」そう思えた。
私の居場所あるよね?ね?あるよね?という確認行為のように、私はピエロとして笑いを取って「クラスのムードメーカーです」なんて先生にも言われるようになる。
友人からは「悩みなさそうでいいよね」と嫉まれる。
誰も、何も分かってはいない。それが更に孤独感を増幅させて私の心はすっぽりと空いたまま埋まる事はない。
それでも無理して演じ続ける。みんなが笑う、私は演じる、みんなが求める、私は演じる。このループだ。
いつしか皆が求める自分になって、本当の自分を忘れてしまっていた。
そして数年後、限界が来た。ピエロも一生続けることは出来ないのだ。
次第に何のために生きているのか分からなくなり、もういっそのこと死んでしまおうと思うようになっていた。
こうなれば最後だ。
親にすべてを爆発させてしまおう、それから死ねばいい・・・。
そして私は今まで溜りに溜った感情を爆発させた。
私は愛されたかったんだ!!!!
私は拾った子供じゃない!!!
私は親の言う通りにはならない!!!
自分の人生は自分で決める!!!
もう私は演じない。誰でもない。本当の自分になる。
それがみんなに求められていない、暗くて泣き虫でつまらない奴だとしても。
もういい。嫌うなら嫌えよ!!!!
そう決めて、親にも今まで思っていたことをすべて言葉にした。
思えばちゃんと自分の口から自分の気持ちを伝えたことはなかった。
言わなくて当然だと思っていたし、我慢することが美徳とさえ思っていた。
でも言ってみると、とてもすっきりした。子供みたいに泣き腫らして、親も泣いていた。
かなり親からも反発はあったけれど、最後には
「そんな事思って今まで生きていたんだね、知らなかった」
と言った。
そうです。親だって言われないと知らないのです。伝わってないのです。
言わなくても伝わってる文化の根強い日本だけれど、言わないと永遠に知られないままの事はあるのだった。
でも、これを読んだ人はうちの親は伝わるような人間じゃない・・・。
そう思うかもしれない。私も思っていた。
うちの親は別なんですと。異常なんですと。
私は伝える時に、別に伝わらなくてもいいと思っていた。伝えることで更に親子の関係が悪くなったとしても別に構いはしない。これで最後なんだからと。
ただただこの心のわだかまりをすっきりさせたかった。それだけだった。
思いのほか、私の気持ちは相手に通じた。苦しかった幼少期、あの頃の自分をやっと迎えに行けた気がした。
「もう大丈夫だよ」と・・・。
なんだか爆発させると 気分は晴れやかになって、すぐにでも死のうと思っていた自分は「もうちょい生きてみるか」そういう風に心変わりしていた。
~ここから親子関係は変わり始める~
- それから・・・
あの毒親はどこへやら・・・?今までのは幻想だったのか?
思いを伝えたあの日から、徐々に徐々に気持ち悪いくらい親は優しくなった。
というか、母親に関してはまるで別人。
確かにたまにヒステリックだけど、あの頃に比べるとヒステリック度数は低い。
当然、喧嘩することもあるけど私はそういう時、我慢しないようになった。
喧嘩になればすべてを口に出している。普段から思ったことは言うようにした。
この事が影響してか、前よりも兄弟との関係も良好になった。
兄弟ともかなり険悪ムードだったのに、今やっと普通に話せる関係になっている。
父は今でも癇癪持ちだけど、たまにデザートを買って来て「スイーツ食べる?」なんてことを言うようになった。こんな人じゃなかったのに・・・。
もちろん「俺が買った!」とは言わない。私を罵る言葉も言ってこなくなった。
そして今では家族で年に二回くらいは旅行へ行ったりしている。
旅行先で
「仲良い家族ですね~」と旅館の人に言われて、
「んなわけあるかー!」
と言いそうだったけど。
客観的に見てこの状況・・・・。
「確かに家族で旅行するって仲いいのかな?」
「え。もしかしてうちって仲いいの!?」とか、数年前だと考えられないことを思っている自分にちょっと驚いている。
- まとめ
家族同士でも 行間は読めない。
何を考えていて、今どんな気持ちなのか分かるはずもないということ。
伝えることで変わることもあるということ。
このことが私の毒親事件簿で学んだことだった。
今まで溜っていたもやもやとした気持ちをぶつけたことではすっきりして、それ以降は言いたい事が言える自分になった。
まだ親以外には流されがちだけど・・・。
どんな事であれ、自分の成長には繋がっていて無駄なことは一つもない。
どんな現実でも自分の意志で変えられる。
そう思いたい。
そして幼い頃の自分と握手して、私と親の長い冷戦は終結。
平和な日々が訪れ、いつかの苦しみも忘れる日が近づいている気がする。
親子の関係修復のきっかけとして、プレゼントを贈ってみるのもありですね。
今話題の使えば使うほどふわっふわになるタオルなんていいかも。
↓こちらから購入できます。仲良くなるきっかけになればいいですね。